【国試予備校の現場から】考える力をいかに伸ばすか

2019年3月1日 (金)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。

 THE世界大学ランキング2019で100位以内にランキングされた日本の大学は、42位の東京大学、65位の京都大学、この二つだけでした。ちなみに1位はオックスフォード大学(英国)、2位はケンブリッジ大学(英国)、3位はスタンフォード大学(米国)です。先進国として日本の大学も、もう少し上位にランクインしてほしいと思いました。

 詰め込み型教育の代償として、柔軟さや考える能力が低くなったのかもしれません。薬剤師国家試験でも近年は「考えさせる問題」が重要になっています。この多様化の時代を生き抜くためには、柔軟さや考える能力が必要です。

 私自身も、固定観念を打破しようと意識し始めました。時代が大きく変わる中、新しい価値の創造が必要だと思っています。もしかしたら20年後、世界大学ランキング1位はオンライン大学になるかもしれません。

 メディセレでも最近、生講義と動画講義を融合させたハイブリッド講義を導入しました。大きく変化したのは生徒からの質問内容です。生講義だと聞き逃しに起因する質問が多いのですが、ハイブリッド講義では聞き逃しはなくなります。より深く内容を理解しようとする質問に変わりますので、成績が伸びやすくなります。

 義務教育でも、どのような教育がよい教育なのかと議論が白熱しています。そのなかで「相互承認」の感度を高めることが重要と指摘されています。

 先日、今回で12年目になる三師会訪問に行って来ました。日本薬剤師会の山本会長とは敷地内薬局は是か非かの話になりました。日本歯科医師会の牧野副会長からは、診療報酬改定によって、歯科医と医師で患者情報を共有する診療情報連携共有料という報酬が加わったと教えていただきました。日本医師会の横倉会長とはオンライン診療、オンライン服薬指導の話になりました。最後に「人口当たりで見ると日本は世界的にも薬学生が多くなっちゃったね」と言われてしまいましたが…。チーム医療の中でも「相互承認」は非常に大切ですね!



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