【医学アカデミー薬学ゼミナール】第105回薬剤師国家試験直前‐最終チェックポイント!

2020年1月1日 (水)

薬学生新聞


物理科目責任者 茂木 雄輔、化学科目責任者 林 美樹子、生物科目責任者 小林 あつみ、衛生科目責任者 菊池 聡、薬理科目責任者 猪又 雄太、薬剤科目責任者 横井 宏哉、病態・薬物治療科目責任者 後藤 健太、法規・制度・倫理科目責任者 尾島 良太、実務科目責任者 坂口 努

 第105回薬剤師国家試験(以下、国試)は、2月22日(土)、23日(日)に実施されます。104回国試から合格基準が「相対基準」になり、初めて「禁忌肢」が導入されました。また、106回国試は改訂コアカリキュラムで学修した薬学生が受験する国試になります。求められる薬剤師像に沿って変化している国試に合格するため、105回国試に向けた「最終チェックポイント」として、薬学ゼミナールの科目責任者が全9領域の国試対策を紹介します。

【合格基準】※発表:2018年8月31日付

 以下のすべてを満たすことを合格基準とする。なお、禁忌肢の選択状況を加味する

 [1]問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。

 [2]必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれの配点の30%以上であること。

表

【禁忌肢】※発表:2016年2月4日薬剤師国家試験制度改善検討部会

 薬ゼミの統一模擬試験を使用した分析結果によると「禁忌肢を選択しないため」には、[1]時間配分をしっかり行って、余裕を持って問題を読むこと[2]「1つ選べ」が続いた後の「2つ選べ」などでマークミスをしないこと[3]「適切でないのはどれか」などの否定形のリード文で選択ミスをしないこと等が重要です。

物理

 物理は、基本的内容を問う問題、グラフを読解しその場で考える問題、計算問題など幅広く出題されます。正答率の高い問題を取りこぼさないよう、学修する際に以下を参考にしてください。

 また、出題頻度が高い範囲には、物理化学では、「熱力学、反応速度論、束一性、分子間相互作用、酸・塩基」、分析化学では、「クロマトグラフィー、分光分析、画像診断、センサー」があります。

化学

 化学では、これまで通り「化学構造」の出題が多いと予想されます。基礎事項や酸塩基、立体化学は、用語を理解し、該当する構造を確実に選べるようにしましょう。化学反応は、各々の反応の特徴を理解した上で、反応主生成物の構造を判断できるようにしましょう。また、糖やアミノ酸をはじめとする「生体成分の構造、それに関連する化学反応」「医薬品の化学」は頻出です。必ず復習しましょう!

 そして忘れてはいけないのが「生薬」です!暗記が得点につながりやすい「代表的な生薬」、構造を見て判断する「生合成経路」に加え、実務分野になりますが「漢方処方」の基礎も確認しましょう。

生物

 生物の近年の傾向として、各範囲から満遍なく、基本的な内容を問う問題から図・表、グラフ、実験など考える力を必要とする問題まで幅広く出題されています。出題頻度が高い範囲を中心に、既出問題から「周辺知識の理解」を意識して復習しましょう!

 機能形態は「臓器・組織の構造や機能」、微生物は「細菌・ウイルスの特徴」を見直しましょう。生化学・分子生物は「生体成分(脂質・アミノ酸、ヌクレオチドなど)の構造や代謝」、免疫は「免疫担当細胞・抗体の構造や機能」が頻出ですので全体像を意識した復習が大切です!また、「薬の作用機序、病態形成、感染症」は医療系科目を合わせて見直しましょう!

衛生

 近年の衛生の傾向として、出題形式に関しては「図・表」「構造」が目立ちます。図・表は推移や特徴を把握し、グラフが変化した理由を確認しましょう。特に、保健統計の分野が頻出です。構造は、分類や特徴が思い出せるようにしましょう。特に、ビタミン、食品添加物、農薬、化審法の分野が頻出です。その他、「法律の改正点」や「本年度話題となった公衆衛生」は出題されやすい傾向があります。

 衛生は、年明けからでも得点の伸びが期待できる科目です。最後まで諦めず点数を伸ばしましょう!

薬理

 薬理では、例年全範囲から満遍なく出題されます。特に、近年の国試では「構造式」を用いた問題が1題ほど出題され、作用機序と構造式をつなげる力も問われています。また、実践問題においては「問題解決能力」を問う内容が中心であるとともに、検査値から病態や副作用を読み解く問題も出題されているため、実務実習の時に学んだ知識を生かすことも求められています。

 このような問題に対応するためには、既出問題を「自分で説明ができるようになる」まで学修する必要があります。特に頻出範囲である[1]自律神経系[2]中枢神経系[3]代謝系[4]感染症治療薬[5]抗悪性腫瘍薬は、弱点として残しておかないようにしましょう。

薬剤

 近年の薬剤の傾向として、既出問題を中心とした内容であるが、グラフや図からその場で考える出題が増加しています。また、計算問題は難化傾向です。直前期には、例年出題される範囲を優先して確認し、取りこぼしをなくしましょう。薬物動態では「能動輸送(トランスポーターとその基質薬物)」「代謝(代謝酵素の誘導と阻害)」「投与計画(計算問題)」「TDM(対象薬物と薬物動態学的な特徴)」「薬物動態変動(遺伝的多型と疾患・年齢による動態変化)」。製剤では「代表的な製剤(錠剤、軟膏剤・クリーム剤、注射剤、吸入剤の規定)」「DDS(放出制御の仕組みとターゲティング担体)」について確認しましょう。

病態・薬物治療

 この領域は、病態・薬物治療と情報・検定の二つ範囲より出題されます。病態・薬物治療では新規疾患での出題もありますが、多くは過去に出題されている疾患です。既出問題をしっかり確認し、頻出の疾患に関しては詳細な病態、検査、治療について確認しましょう。あまり出題のない疾患に関しては概要(例:ショック:血圧低下を伴う急性循環不全である)のみでも確認しましょう。情報・検定に関して、情報は既出問題ベースでの出題が多いため、既出問題の重要事項をしっかりと覚えましょう。検定は検定法の選択に関する問題や臨床データを活用し回答する問題が出題されるため、既出問題や模擬試験などを利用して解法を理解しましょう。

法規・制度・倫理

 近年の国試は、出題基準からバランスよく出題され、新傾向の内容も出題されています。既出問題の内容を理解していることで得点できる設問は多いので、とくに出題頻度が高い下記項目は必ず見直しましょう。

 なお、新傾向としては個人情報(個人識別符号、要配慮個人情報)、医薬品医療機器等法(再生医療等製品)などを確認しておきましょう。

実務

 多く出題が見込まれる下記範囲を目安に再確認し、実務で得点を伸ばしましょう。

 【計算散剤、消毒薬、NPC/N、mEq等)】国試問81~90、326~345中、7問は計算系です。既出問題を反復練習しましょう!

 【医薬品関連相互作用、副作用等)】副作用は初期症状まで確認しましょう!

 【注射・輸液配合変化、電解質輸液等)】必須~実践問題で出題が見込め、得点しやすい難易度のため、最終確認しましょう!

 【管理麻薬の廃棄、血液製剤の管理等)】実務、法規と2科目にも絡む範囲です。両科目のポイントはおさえておきましょう!



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