【国試予備校の現場から】人生は想定外の冒険

2020年5月1日 (金)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。新年度が始まりました。薬学部に入学した時に、「これで人生、大丈夫!」とホッとした人もいるでしょう。6年生になり、国家試験に合格した時には「よし、これで人生安定だ!」と喜びに包まる人も多いことでしょう。

 しかし、何が起こるのかわからないのが人生です。残念ながらどの状況でも人生には必ず何か事件が起こり、何かに巻き込まれ、想定外の出来事が起こってしまいます。予定通りにはいかず、時に理不尽な目にも遭い、それでも続くのが人生です。

 薬学部には安定志向の人が多いです。確かに国家資格は強いです。リストラされても再就職できます。不況でも医療業界は生き残ります。しかし、それゆえに有事に弱い人になりがちです。人生は冒険です。薬剤師の免許を取ればそれで安定と思うから、有事の時に不安になるのです。初めから人生は冒険だと分かっていれば、安定に感謝し、幸せを噛み締められます。人生は試練です。「それでもやるのか?」と邪魔が入りますし、「邪魔が入っても耐えられるのか?」と試されます。

 長い人生に向けて今できることに注力してください。国家試験に一発で合格できるように、日々知識をつけていきましょう。医療のネタは日々の生活に溢れています。常に医療に興味を持ってください。そして合否を分けるポイントは、優先順位をつけられるかどうかです。模擬試験を積極的に活用し、自分の穴を見つけましょう。みんなができているのに自分ができていないところがあれば、そこがあなたのやるべきところです。

 人生に無駄な経験はありません。どんな経験も、皆さんが社会で活躍する薬剤師となることにつながっていきます。転んでも前を向き、血を流しながらでも進んでいけばよいのです。失敗のない人生はありません。失敗した分、優しい人になれます。薬剤師として共に社会を支えましょう!



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