【国試予備校の現場から】考える習慣

2022年3月1日 (火)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう児島惠美子です。

 アニメ「鬼滅の刃」が評判ですが、私も観ています。なんなら映画舘にも行きました。作品の魅力的な登場人物が発する言葉が、皆さんの心に刺さっているように思いますが、私が作品全体のメッセージとして受け止めたのは、主役の炭治郎君が窮地に陥った時、必ず自分自身に「考えろ!」と言うことです。薬剤師国家試験でも「考えさせる問題」がキーワードになっています。

 最近、「多様化」という言葉が良く使われています。一人ひとり違ってもよいという個性を受け入れた社会は素晴らしいです。それゆえに対応も一律ではなく、その人に合わせることが必要になります。皆さんが薬剤師になった時、患者さん対応も一律ではなく、一人ひとりに合わせてほしいということです。知識をその人に合わせて使うスキルが求められます。ここで炭治郎君のように「考えろ」が出てくると思います。

 そもそも「考える」とは、知識や経験などに基づいて筋道を立てて頭を働かせること、工夫すること、あれこれと思いをめぐらすことです。言われたことをするのではない。マニュアル通りにすることでもない。結構難しく、訓練が必要なことです。だからこそ、早い時期から考える習慣を身につけてほしいと思います。

 「なにをすればよいですか?」と聞くのではなく、「なにをすべきか?」と他力を自力に変化させてほしいです。4年生のCBT前、6年生の国試前に「やることがいっぱいだ!」と必ず焦ります。だからこそ今のうちに何をしておくべきかを考える習慣が大切です。これは皆さんの勉強に役立つだけでなく、人としても成長でき、薬剤師として活躍するためのスキルにもなるからです。



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