【薬学生 キャリア相談Q&A】ネット情報のどれを信じれば良いのでしょうか

2025年4月15日 (火)

薬学生新聞

キャリア・ポジション代表取締役
西鶴 智香

西鶴智香氏

Q

 就職活動では情報収集が大事と教えられ、インターネットでたくさん情報を調べているのですが、業界別エントリーシート(ES)の書き方、面接の受け方などの情報が溢れていて、しかも内容はそれぞれ少し異なります。どれをどう信じて良いか分からず、困っています。

A

 就職活動では情報収集は大事です。例えば、会社説明会の開催日情報を知らない学生はスタート時点でチャンスを逃しているわけですから、やはりインターネットも活用し、情報収集は続けてもらいたいですね。

 さて、溢れる情報の取捨選択、難しいですよね。まず、その情報の発信源はどこか、信頼に値するかどうかは重要です。よくネットニュースなどで、真偽のほどが分からないような、いい加減な情報を流している業者(自称記者含む)もいますね。就職情報会社でも、収集した、たくさんの就活生の情報をもとにこうした方が良いと伝えていると思われますが、少数のケースは反映されていないことに気を付けなければなりません。

 次に、個人からの発信である場合は、その方の属性を見ましょう。大学名や研究内容、言語化力、部活やサークル活動の内容、語学力、経験してきた内容等、やはりその方自身の能力やスキル、魅力は自分とどう違いがあるのかを考慮して見なければなりません。同じ薬学部卒でも、専攻内容が違うと職種によっては結果が違う場合もあります。

 最後に、法人の採用活動は1年ごとに違うことを理解しましょう。インターネット情報で見つけた必勝法通りにESを作成し、面接法をそのまま実践したのに、落とされたり内定をもらえなかったりすることはよくあるのです。法人の経営環境の変化は激しく、国内では雇用制度自体が変化しつつあります。日本の特徴的雇用方法である新卒一括採用を止める大企業も出てきました。環境の変化を受けて経営戦略を練り直し、前年と違った採用法を取る場合もあるのです。

 先輩方の就活法を探れるインターネット情報を過信し過ぎず、世の中の今の情報を持つ、大学のキャリア支援課や働く人々にも相談しながら活動することが有効だと思いますよ。



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