日本病院薬剤師会は、会員が広く偏りのない知識を習得し、一定レベルを担保するための新たな生涯研修認定薬剤師制度を構築する。このため、日病薬では近く薬剤師認定制度認証機構による第三者認証を取得したプロバイダーを目指している。新たな制度のカリキュラムは、基本的臨床能力を5領域16項目に分け、これらをバランスよく習得することを求める。対象となる認定研修の実施は各都道府県病院薬剤師会が主体となるが、各病薬で対応が難しいとされる医療倫理・法令などに関する領域については日病薬がeラーニングなどによって提供していく。
日病薬はこれまで単年度の生涯研修認定制度を実施し、一定単位数を5年継続して取得した会員に対し、日病薬生涯研修履修認定を行ってきた。ただ、履修内容の規定は特になく、しかも“内輪の認定”という枠組みだった。そこで、新たにカリキュラムを設定し、全国的に一定レベルを担保するため、第三者評価による客観的な認定制度の構築を目指していたもの。
今年度内には薬剤師認定制度認証機構の特定領域認定制度の認証を申請する予定で準備作業を進めている。