6割の製品で局方規格逸脱
日本薬剤師会は、いわゆる「健康食品」等として販売されているウコン製品の成分均一性調査を行った結果、総クルクミノイドの含有量を任意表示していた製品の中で、最大5・3倍超過していたものがあったほか、6割の製品で局方規格を逸脱していたものがあったなどとする報告書をまとめた。「一般消費者のウコン製品への品質上の信頼を毀損する可能性も否定できない」とした。
健康志向の高まりの中でウコン(アキウコン)は、天然物に由来する健康食品として、消費者からの需要が増加している。ただ、アキウコンに含有されるクルクミノイドに対し過敏症の既往歴のある人、胆道閉鎖症の人には禁忌とされるなど注意が必要。また、クルクミンについてはJEAFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)の食品添加物評価で、1日許容摂取量を0~3mg/kg体重/日と設定されている。