日本OTC医薬品協会は1月27日、会見を行い、2014年度の活動骨子などを説明した。吉野俊昭会長(ロート製薬)は、14年度に重点的に取り組んでいく三つの大きな課題として、▽新たなステージに向けたOTC医薬品産業グランドデザインの構築とそれに基づく事業活動の見直し▽継続課題実現に向けた活動▽厚生労働省事業への協力――を挙げた。
吉野氏は、新たなステージに向けたOTC医薬品産業グランドデザインの構築とそれに基づく事業活動の見直しについて、「日本再興戦略、社会保障制度改革プログラム、社会保障制度改革国民会議の提言等により、セルフメディケーション、セルフケアは新たな局面に入っており、医療用新薬、ジェネリック薬、OTC薬を3本の柱としてグローバル化に対応した国内外に対する戦略が必要になっている」と指摘。「現在、ブラジルなど新興国11カ国などに対する日本製品の供給に際し、レギュレーションの総意と政府と業界団体が一緒になって解決にあたらなければならない案件が多々ある。それらを含め、国際対策を関係者と共有した取り組みがOTC薬企業に求められている」と話した。