大日本住友製薬の多田正世社長は4日に会見し、北米で販売している統合失調症・双極I型障害うつ治療剤「ルラシドン」の2013年度売上高予想が当初の360億円より30億円多い392億円になる見込みを示した。また、癌細胞と癌幹細胞に作用する抗癌剤として開発中の「BBI608」について、作用メカニズムなどを近く論文発表する計画を明らかにした。さらに、ウェブを使ったディテール活動に自信を示した。
北米でのルラシドンの13年度売上高予想は、順調な製品浸透や昨年6月の双極I型障害うつの効能追加などが相まって上方修正した。