日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、学術大会2014を加藤裕芳氏(東邦大学医療センター大橋病院薬剤部長)を大会長に21、22の両日、千葉市の幕張メッセで開催する。研究会時代から数えて3回目となる今大会は「薬剤師が創る虹の架け橋」がメインテーマ。患者のための病院薬剤師と薬局薬剤師との連携強化を焦点とした各種シンポジウムを含め、多くの企画が盛り込まれている。
大会開催を目前に加藤氏は、「いま癌治療をめぐっては、病院の中では専門薬剤師、認定薬剤師ができ、かなりチーム医療の中で関わることができるようになった。ただ、最近は経口抗癌剤の増加と共に治療が外来にシフトしている。病院にいる間は病院薬剤師が患者さんをケアできるが、その後は対応ができない。そこは薬局薬剤師が副作用モニタリングや処方提案に積極的に関わっていく必要がある」と、連携強化の必要性を強調する。