アステラス製薬と米アムジェンは29日、長期戦略的提携に関する契約を締結した。合弁会社「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」を設立し、アムジェンが持つ生物学的製剤など五つのパイプラインの共同開発・商業化を目指す。アムジェンは2008年に日本法人を武田薬品に譲渡した経緯があるが、日本で直接的な事業を再開する。
戦略的提携の対象となるのは、高脂血症領域の抗PCSK‐9抗体「AMG145」、骨粗鬆症領域の抗スクレロスチン抗体「AMG785」、癌領域の抗HGF抗体「AMG102」(適応:胃癌)、MET阻害剤「AMG337」(同)抗CD19BiTE抗体「AMG103」(適応:急性リンパ性白血病/非ホジキンリンパ腫)――。現在は日本で臨床開発の準備段階から後期段階にあり、このうち第II相試験中のAMG145を最初の製品として16年にも上市を見込む。