アステラス製薬は、急拡大する去勢抵抗性前立腺癌治療薬「エクスタンディ」の貢献により、2013年度の癌領域売上が前期比87%増の1206億円とほぼ倍増を達成した。畑中好彦社長は、中期経営計画の最終年度となる14年度の着地について、「為替影響を除いても当初売上目標1兆0960億円を達成できる」と強調。「パテントクリフ(主力品の特許切れ)を克服し、成長トレンドに舵を切ることができた」と手応えを示した。
同社の13年度業績(日本基準)は、売上高15%増の1兆1645億円、営業利益15%増の1773億円と二桁増収増益を達成した。排尿障害治療薬「ベシケア」や「ミラベグロン」の過活動膀胱領域が40%増となったほか、癌領域が大きく拡大した。