第3期は攻めの姿勢で
医薬品医療機器総合機構(PMDA)の近藤達也理事長は、本紙のインタビューに応じ、4月から第3期中期計画がスタートしたことを受け、「未来志向のレギュラトリーサイエンス(RS)で、これからはポジティブに英知で勝負していく。日本で初めて承認するような医薬品をどんどん増やしていく勇気を持っていきたい」と攻めの姿勢を強調。「世界の薬事規制の中で、倫理観を持った日本がトップリーダーとしてやれることはやっていく。日本の審査結果が世界で通用するよう信用を得ていきたい」との考えを示した。
近藤氏は、これまで大きな課題だったドラッグ・ラグ、デバイス・ラグ、薬害肝炎問題が相当に解消されてきたとの認識を示し、特に厳しい試練となった薬害肝炎問題でも「かなり国民の信頼が得られたと思っている」と指摘。ラグもほとんどなくなったとし、今年度からの第3期では、科学委員会や連携大学院の活動を通じて、日本で初めて承認する医薬品等を増やしていきたい考えを示した。