政府は8日、脱法ドラッグの乱用者による交通事故や犯罪が相次いでいることを受け、関係閣僚による「薬物乱用対策推進会議」を開き、対応を協議した。脱法ドラッグの規制の見直しを検討することや、脱法ドラッグに起因する犯罪の取り締まりを徹底することなどを確認した。
海外出張中の安倍晋三首相は、菅義偉官房長官を通じて、▽販売等の徹底した実態把握とその危険性についての国民への啓発強化▽海外情報を活用した指定薬物の迅速な指定と犯罪等の取り締まりの徹底▽規制のあり方について、新しい薬物乱用の広がりに対処すべく、「できることは全て行う」という基本姿勢で見直しを検討――の3点を関係閣僚に指示した。