厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」は11日、抗マラリア薬の合剤「アルテメーター/ルメファントリン」(ノバルティスファーマ)について、成人と小児の合併症がないマラリア治療を効能・効果に追加する公知申請を妥当と判断したが、抗癌剤「カツマキソマブ」に癌性腹膜炎の効能・効果を追加することに関しては、現時点の情報で有用性を評価することが困難と判断。公知申請に向けた結論は保留とした。
WHOガイドラインでは、合併症のない熱帯熱マラリアに対する第一選択薬として、アルテミシニン誘導体をベースとした併用療法(ACT)が推奨され、ACTに分類されるアルテメーター/ルメファントリンは世界80カ国以上で承認済み。