厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の「研究開発及び生産・流通部会」は25日、業界団体の日本ワクチン産業協会、国立感染症研究所から参考人を招致して意見を聞き、研究開発の促進に向けた議論を行った。委員からは、ワクチン開発全体の指針策定を求める声や基礎研究から実用化に向けて産官学が力を合わせて取り組むべきなどの意見が出た。
この日の会合では、日本ワクチン産業協会理事の菊池正彦参考人が、わが国におけるワクチン産業の動向を説明した上で、ワクチンで防げる病気に対するワクチン使用方針の明確化、必要なワクチンの明示や定期接種化への見通しの明確化、基礎研究分野への支援拡充、小児治験実施施設の整備、感染症対策に関する体系的な疫学調査の強化――などを要望した。