ムンディファーマは、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を適応とする抗癌剤2製品で自社販売に乗り出す。現在、国内第II相試験段階にあり、早ければ2017年の上市を目標とする。その後は、「疼痛」「癌」「コンシューマーヘルス」の三つを事業の柱に、海外で開発中の薬剤などを導入していく予定だ。8月に新社長に就任した木村昭介氏は、本紙のインタビューに対し、「この3本柱は世の中に例のないビジネスモデルになる。チャレンジし、日本の患者さんに安心感を提供できるようになりたい」との抱負を述べた。
同社は、日本第1号製品として、11年にオピオイド製剤「ノルスパンテープ」の製造販売承認を取得し、久光製薬が販売を行っている。今後、日本市場を強化していくため、他社導出から自社で開発から販売までを行うビジネスモデルへと転換を果たし、グローバル事業と歩調を合わせ、重点事業領域に位置づける3本柱を成功させる構えだ。