多極時代、16年1月から始動
日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)は、台頭する新興国などの取り込みを目指したグローバルな枠組み「ICH協会」を来年に設立する。日米EU3極の時代は幕を閉じ、グローバルな枠組みの新たなICHが始動する。新生ICH協会は、2016年1月から稼働予定で、国際共同治験や医薬品製品ライフサイクルの管理等、新規トピックのガイドライン化に取り組んでいくことになる。
11日に開いたICH即時報告会で、日本製薬工業協会の岸倉次郎氏が報告した。日米EUが主導してきたICHが新たな時代を迎える。今年のミネアポリス会合では、運営委員会メンバーにカナダ、スイス規制当局の参加が合意されたが、11月のリスボン会合では、ICHをグローバルな枠組みに発展させる「ICH協会」の設立に向け基本合意した。