【総務省】科学技術研究費2年ぶりに増加‐医薬品は1兆4000億円超える

2014年12月16日 (火)

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13年度分を公表

 総務省統計局は12日、「2014年科学技術研究調査」を公表した。13年度の企業や大学の科学技術研究費の総額は、前年度比4.7%増の18兆1336億円となり、2年ぶりに増加に転じた。総務省は増加の要因について、「円安なども影響したのでは」としている。産業別では、「医薬品産業」が1兆4371億円で、前年度から10.0%増加。自動車や航空機、船舶などを製造する「輸送用機械器具製造業」の2兆4972億円、パソコンや映像・音響機器などの「情報通信機械器具製造業」の1兆6708億円に次いで、3番目に企業の研究費が多い産業となった。

 国内総生産(GDP)に対する研究費の比率は、対前年度比0・10ポイント増の3.75%で、2年ぶりに増加した。米・英・独・仏・伊などの主要8カ国の中でも高い水準をキープしている。

 研究費の内訳は、企業等が12兆6920億円で研究費全体に占める割合が70.0%と最も多かった。大学等は3兆6997億円で20.4%、非営利団体・公的機関が1兆7420億円で9.6%を占めていた。前年度と比較すると、非営利団体・公的機関が9.4%増で最も伸びが大きく、企業が4.3%増、大学等も3.9%増で、いずれも研究費が増額していた。



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