ドラッグストア大手ツルハホールディングスの子会社で、首都圏でチェーン展開する「くすりの福太郎」(千葉県鎌ヶ谷市、小川久哉社長)が、薬剤服用歴を不適切に管理したまま診療報酬の請求を行っていた問題で、ツルハHDは12日、堀川政司社長をトップとする対策本部を設置して、福太郎の全調剤薬局を対象とした薬歴調査を3月末までに完了させるなど、今後の対応を発表した。原因究明と再発防止策(関係者の処分を含めた、福太郎の新体制構築も含む)もまとめ、調査により不適切な診療報酬請求が判明した場合は、自主的に返納するとしている。
ツルハHDによると、今年1月19日に朝日新聞社から、福太郎の薬歴管理に関する質問状が届き、福太郎本社に事実確認の聞き取り調査を行ったところ、2013年3月において相当数の電子薬歴システムへの未入力があったことが判明。その管理体制に大きな問題があることが認識された。
そこで、1月27日から30日にかけ福太郎の10店舗で、14年11月分の受付処方箋を対象とする第1次緊急調査を行い、現在精査中という。また、1月30日には厚生労働省に対し、同調査の途中報告を行ったとしている。