【エーザイ】次世代AD治療薬、先制医療を実現へ‐“世界最強パイプライン”に自信

2015年3月11日 (水)

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内藤晴夫社長

内藤晴夫社長

 エーザイの内藤晴夫社長は5日、都内で記者会見し、米バイオジェン・アイデックと共同開発中の次世代アルツハイマー型認知症(AD)治療薬について、「アミロイドベータ(Aβ)カスケードに関連した開発品が4品目あり、世界最強のパイプラインを持っている」と強調。他社も後期段階でAD治療薬開発を進めているが、エーザイ独自の薬効・臨床機能評価や至適用量探索アプローチを通じて、軽度患者への先制医療薬としての製品化を目指す。「2020年には他社も一気に疾患修飾薬開発を終了する。競合を制して次世代の薬をつくっていきたい」と自信を示した。

 同社は、疾患進行を遅らせるアセチルコリンエステラーゼ阻害剤「アリセプト」で得た経験を生かし、疾患進行を止める次世代AD治療薬開発を進めている。現在、第II相段階にある抗Aβプロトフィブリル抗体「BAN2401」、BACE阻害剤「E2609」に加え、バイオジェンが開発し、エーザイがオプション権を持つ第1b相段階の抗Aβ抗体「BIIB037」、前臨床段階の抗タウ抗体の4品目と充実。最も先行する「BAN2401」については、来年度中に有効性と安全性に関連した第II相試験の速報結果を発表し、19年度以降の承認申請を見込む。



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