経済産業省は、日本再興戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に対する取り組みの一環として、東京証券取引所と共同で「健康経営銘柄」22社を初めて選定し、発表した。同銘柄は、長期的な視点からの企業価値の向上を重視する投資家に、魅力ある企業を紹介するもので、将来的にも多くの企業が「健康経営」の取り組みを促進するインセンティブとなることを目的としている。この中で今回、ロート製薬(業種は医薬品)、テルモ(精密機器)が選ばれた。
「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。企業理念に基づいて従業員への健康投資を行うことは、結果的に組織の活性化や業績向上等をもたらし、投資家からの理解と評価を得ることで株価向上につながることも期待される。