わが国における医療研究の司令塔を目指し、今月から発足した国立研究開発法人「日本医療研究開発機構(AMED)」は3日、都内で設立式典を行い、本格的なスタートを切った。看板の除幕式には安倍晋三首相や甘利明健康・医療戦略担当相らが参加。職員を前に訓示した安倍首相は、「人々の生活を幸せにする新たなイノベーションがAMEDから誕生することを大いに期待している」と、新たな門出にエールを送った。
今月1日に発足したAMEDは、米国の国立衛生研究所(NIH)を参考に、日本の医療研究の司令塔を担う“日本版NIH”として設立された。今後、各省庁からの一元化予算を活用し、医薬品や再生医療の研究、癌や認知症等の分野で、基礎から実用化まで一貫して推進していく。初代理事長には、元慶應義塾大学医学部長の末松誠氏が就任し、職員約300人体制でスタートした。