日本製薬工業協会がホストを務めるアジア製薬団体連携会議(APAC)の第4回会合が9、10の両日、都内で開催された。終了後に会見した多田正世製薬協会長は、「“革新的な医薬品をアジアの人々に速やかに届ける”というミッション達成に向けて、優先度の高い二つの課題、創薬連携と規制・許認可についてワーキンググループで熱心に検討してきた。民間活動として進めてきたが、民間だけでは対応できない。政府、アカデミアとの共同作業が必要であり、理解を深めて協力して作業を進めてきた。これから、得られた結論を各国で実行できるよう参加団体が働き掛けていく」とAPACの活動内容、役割を説明した。
今回の合意(表参照)に関して平手晴彦製薬協国際委員会委員長は、「民間の努力だけではミッションの達成はできない。民間の努力に呼応してアジア各国行政当局の参加が増えている。民と官の対話があるユニークな会議体に育ってきた」と最近の変化を報告した。