米アムジェンは、スタチン製剤が効かない脂質異常症治療薬として、プロ蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害剤「エボロクマブ」の欧州承認を取得した。
開発競争が激しい抗PCSK9抗体の承認は世界で初となる。
エボロクマブは、PCSK9を阻害するヒトモノクローナル抗体。PSCK9は、LDL受容体を標的として分解される蛋白質で、悪玉コレステロールと呼ばれるLDL-Cを血中から取り除く肝臓の働きを低下する。エボロクマブがPCSKと結合し、肝細胞表現のLDL受容体と結合することを阻害することにより、LDL受容体がより多くのLDL-Cを血中から取り除くことができるとしている。