山口大学病院薬剤部は8月下旬に、全国の薬系大学教員を対象として2日間の“リフレッシュ研修”を実施した。病院や薬局の臨床現場を離れて大学教員に転身すると、臨床センスが劣化してしまうことが懸念されている。病院薬剤師の業務が変化し続ける中、最新の業務内容を知ってもらい、学生の教育などに役立ててもらうのが狙い。研修を機に、大学との相互理解の強化や共同研究の推進にも発展させたい考えだ。
広島大学、慶應義塾大学、福山大学、就実大学、広島国際大学から7人の薬系大学教員が参加。2日間計10時間の研修を受けた。[1]調剤[2]注射薬調剤[3]製剤(抗がん剤・院内製剤調製)[4]医薬品管理[5]医薬品情報[6]薬物血中濃度モニタリング[7]治験薬管理――の7部門を回り、具体的な業務内容の説明を受けた。病棟業務を構築するまでの経緯や考え方、病棟で薬剤師が活用している様々なツールの紹介や、チーム医療の見学もあった。