厚生労働省は26日、化学及血清療法研究所が製造販売している4種混合ワクチン「クワトロバック皮下注シリンジ」の出荷自粛を解除した。9月から承認書と違う方法で製造していたワクチンの出荷自粛が要請されていたが、厚労省の品質検査の結果、安全性に影響はないと結論づけられたことから、年内に予想される供給不足を避けるべきと判断した。
化血研は、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン「クワトロバック比較注シリンジ」について、348カ所が承認書と異なっていたことを報告。厚労省は、これらのうち製品への影響が懸念される2カ所について、新たに詳細な資料を求めて品質・安全性を確認した。