厚生労働省は11月26日、同日付で薬価収載されたアッヴィのC型肝炎治療配合剤「ヴィキラックス配合錠」(一般名:オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル)に重大な副作用として肝不全が見られたことなどから、添付文書の使用上の注意を改めるよう製造販売業者に指示した。ヴィキラックスについては、添付文書の重大な副作用の項の肝機能障害に関する記載で、肝不全を追記。また、禁忌の項に、チャイルドピュー分類Bの肝機能障害のある患者を追記した。
さらに、重要な基本的注意の項に、肝不全に関する注意喚起を追記。肝酵素上昇の有無に関わらず、血中ビリルビン値が著しく上昇し、腹水、肝性脳症等を伴う肝不全が現れることがあるため、患者の状態を十分に観察するよう求め、肝不全の徴候が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うよう促した。