クラウド型診療プラットフォームを展開する「クリニカルプラットフォーム」は、10月からブラウザだけで使用できる診療所向けクラウド型電子カルテ「クリプラ」の提供を開始した。電子カルテを導入したくても、高額なシステムの購入などで二の足を踏む医療機関でも、クラウド型で提供することで安価に電子カルテを利用できるようにした。電子カルテの導入率が低い診療所での普及につなげ、将来的には診療情報や患者の健康情報を蓄積した医療サービスのプラットフォームに発展させたい考え。
診療所での電子カルテ導入をめぐっては、業務効率化や医療の質向上の観点でニーズが高まっている一方で、一式数百万円もする高額なシステム費用などが障害となり、国内で3割程度の導入率にとどまっている。こうした状況を受け、診療所向けにクラウド上で医療サービスを構築するクリニカルプラットフォームが、サービス第1弾としてクリプラを発売した。
サービスの特徴は、安価であること。初期導入費用が0円で、高額なサーバーを購入する必要なく、月額利用料約1万円と手軽に利用できる。