厚生労働省は17日、2014年「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果を発表した。14年末時点の薬剤師の届け出は28万8151人で、2年前の前回調査に比べ8099人、2.9%増加した。人口10万対薬剤師数は226.7人で、前回より7.1人増加した。薬学教育6年制への移行に伴い、卒業生が激減した“空白の2年間”などが影響し、2年前の前回調査では1.3%増にとどまっていたが、やや持ち直した格好。ただ、00年以降、維持されていた「平均5~6%増」には届いていない状況だ。
調査は、14年12月31日現在の医師、歯科医師、薬剤師が保健所に提出した届出票を集計したもの。
薬剤師が主に従事している業務の種別を見ると、「薬局」が16万1198人で全体の55.9%を占め、前回から8186人、5.3%増加した。大手チェーン薬局の出店攻勢などに伴う薬局数の伸びを裏づけているともいえる。