塩野義製薬は、国内バイオベンチャーのペプチドリームと複数のターゲットに対する特殊環状ペプチドの創製で共同研究開発契約を締結した。ペプチドリームの特許技術であるペプチド医薬品のスクリーニング技術「PDPS」を用い、特殊環状ペプチドを一度に発生させ、候補物質を効率的にスクリーニングし、ペプチド創薬の開発につなげる。
特殊環状ペプチドは、非天然アミノ酸を含むアミノ酸から構成される環状構造を持ったペプチドで、創薬ターゲットとの多点相互作用による高活性の発現や、低分子化合物と遜色ない薬物動態特性が期待されている。塩野義は、これまで低分子医薬品の研究開発に重点を置いていたが、従来の低分子化合物ライブラリーを用いたスクリーニングで、ヒット化合物の取得が困難な複数のターゲットに対し、特殊環状ペプチドの取得を目指す。