田辺三菱製薬の三津家正之社長は2月23日、大阪市内のホテルで会見し、2015年度の通期予想について、「売上高、営業利益ともに過去最高となる見込みである」と説明した。また、米国事業展開の橋頭堡となる米国医薬品販売会社「MTファーマアメリカ」を2月8日に設立したことも発表。「新販売会社では、MCI-186(ALS治療薬)を第一歩に製品ラインアップを強化し、米国のスペシャリティ領域での事業基盤を構築していきたい」と抱負を述べた。
同社の第3四半期決算は、売上高3409億円(達成率79.5%)、営業利益919億円(99.9%)となった。三津家氏は、「通期予想は、売上高4290億円、営業利益920億円で共に過去最高となる見込みにある」と強調し、「営業利益は1000億円に近づけたい」とした。
同社では、来年度からスタートする新中期経営計画16-20の数値目標として、「売上高5000億円、営業利益1000億円」を掲げている。