キリン堂ホールディングスの2016年2月期連結決算は、売上高が前期比4.5%増の1129億0200万円で、営業利益、経常利益、当期純利益がいずれも二桁増の増収増益となった。小売事業を展開するキリン堂で、ポイントカードを基軸に来店動機を高める効果的な販促、食品を軸とした集客対策の効果、さらには調剤部門の好調な推移が増収につながった。一方、花粉症関連商品や夏場のシーズン商品が低調に推移し、粗利益率、売上高構成比は低下したが、下期以降の食品のEDLPの見直しと、値入コントロールによる粗利益確保に努めたことで増益となった。
なお、同社は14年8月に単独株式移転により持株会社体制に移行しており、それまで2月15日であった連結子会社の決算期を2月末へと変更したことに伴う変則決算となっている。そのため前期増減、前期比は前年同期間との単純比較の数値としている。