厚生労働省は6月29日、結核に関する予防指針の見直し案を厚生科学審議会結核部会に示した。2020年までに人口10万人あたりの罹患率を10人以下に抑えるなどの数値目標や、結核に感染しているものの発症していない潜在性結核感染症(LTBI)の人に対する治療を進めることなどを盛り込むことを了承した。今夏をメドに指針の改正を行う考え。
改正指針案では、15年の結核罹患率は10万人あたり14.4人と、目標値である15人をクリアし、順調に推移していることから、官民連携による結核対策を示した「改訂版ストップ結核ジャパンアクションプラン」の目標値が10人以下であることを踏まえ、指針の目標値を10人以下とすることとした。