日本ケミファの取締役執行役員創薬研究所長の山川富雄氏は、7日に都内で開催した記者会見で、同社の創薬研究戦略について、「創立70周年にあたる2019年度までに医薬品候補化合物を、常時5品目導出できるだけのパイプラインが持てる創薬ベンチャー型研究開発体制を構築したい」と述べ、そのうち2~3品目で他社導出を目指す意向を語った。特に高尿酸血症領域では、追加第I相試験実施中のXOR阻害薬「NC-2500」と、前臨床試験段階にある「NC-2700」の早期導出に全力を注ぐ考えだ。
同社は、主力のジェネリック医薬品事業に加え、ウラリットやソレトンで販売実績のある高尿酸血症事業、創薬事業の三つを柱としている。創薬事業では、高尿酸血症や疼痛、稀少疾患薬の三つの研究領域に特化しているのが特徴で、前臨床から第I相試験までに五つの開発パイプラインをそろえている。