厚生労働省は15日、子供による医薬品の誤飲を防ぐため、子供が医薬品を取り出せないチャイルドレジスタンス(CR)容器の導入などについて、連携して検討を行うよう製薬団体や薬剤師会、都道府県などに要請した。医薬品の誤飲は、子供の誤飲事故の中でも大部分を占めていることから、消費者庁の安全調査委員会が昨年12月にCR容器導入の検討や誤飲の注意喚起を行うよう厚労省に求めていた。厚労省は、今年度後半にも検討を始める考え。
現在、医薬品の誤飲防止策として、製薬企業は個別の製品ごとに誤飲を防ぐ仕組みを施しているほか、薬局では啓発ポスターを店頭に貼付することなどにより取り組んでいるが、今回の通知は、両者が協力して誤飲対策を講じるよう要請したもの。製薬企業と薬局などが連携して誤飲対策に乗り出すのは初めてとなる。