スイスのロシュは、デンマークで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次集会で、PD-L1の発現状況に関わらない非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象とした抗PD-L1抗体「テセントリク」(一般名:アテゾリズマブ)の第III相試験「OAK試験」で、ドセタキセルによる化学療法と比較して主要評価項目の全生存期間(OS)が有意に延長したと発表した。
OAK試験は、白金製剤ベースの化学療法施行中、または施行後に病勢が進行した局所進行・転移性のNSCLC患者1225人を対象に、テセントリクの有効性・安全性をドセタキセルと1:1の群で比較したオープンラベルランダム化多施設共同国際共同第III相試験。主解析は最初に登録された患者850人で実施され、約26%の患者の組織型が扁平上皮型であった。