アストラゼネカ(AZ)日本法人は、スペシャリティケア領域の新製品が成長ドライバーとなり、2021年までに16年比で売上を倍増させ、5000億円規模に拡大する計画を打ち出した。新社長に就任したデイヴィド・フレドリクソン氏は、25日に都内で行った会見で、「21年までに八つの新規化合物を上市させ、少なくとも10以上の適応追加を予定している」との意気込みを語り、重点の癌領域では16年売上の3倍増を目指す方針だ。
AZの2015年国内売上高は前年比4.5%増の2412億円。薬価改定のあった今年についてもフレドリクソン氏は「上半期にプラス成長に回復した」と強調。高コレステロール血症治療薬「クレストール」、プロトンポンプ阻害剤「ネキシウム」、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「シムビコート」が好調に推移しており、「プライマリケアのポートフォリオの勢いが寄与している」と述べ、直近のIMS調査でも市場ランキング8位から6位に上昇していることを説明した。