第19回近畿薬剤師学術大会が13日、「地域に貢献する薬剤師力」をテーマに大阪市内で開催され、地域包括ケアシステムで求められるかかりつけ薬剤師・薬局機能に加えて、健康サポート機能・高度薬学管理機能を併せ持つ未来志向の薬局・薬剤師像が提案された。また、大会前日には、初の試みとして近畿の各府県薬の役員全員が一堂に会する「近畿・大阪ブロック全役員懇談会」が企画され、「次代の薬剤師職能の確立」に向けた熱心な意見交換が繰り広げられた。
開会式では、大会長の藤垣哲彦大阪府薬剤師会会長が、「健康サポート機能を持った薬局が求められているが、その骨子に戸惑いを持つ薬剤師はたくさんいると思う」と指摘。その上で、「2025年、35年を見据えた方針という捉え方をして、患者のために何ができるのかを追求していかねばならない」との考えを示した。さらに、「今、まさに地域において医療と介護の連携が不可欠となっている。患者や地域住民の生活全体を把握できる体制を構築する一員として、薬局・薬剤師が大きく変わることが期待されている」と訴えかけた。