「ゲノム編集」の貢献が評価
国際科学技術財団は2日、2017年(第33回)日本国際賞の受賞者を発表した。今年の対象である「生命科学」分野ではエマニュエル・シャルパンティエ(フランス:マックス・プランク感染生物学研究所長)とジェニファー・ダウドナ(米国:カリフォルニア大学バークレイ校教授)の両氏が、「エレクトロニクス、情報、通信」分野ではアディ・シャミア氏(イスラエル:ワイツマン科学研究所教授)が選ばれた。
シャルパンティエ、ダウドナ両氏は「CRISPR-Casによるゲノム編集機構の解明」が授賞業績となった。
両氏が12年に発表した、CRISPR-Casシステムによるゲノム編集は、遺伝子工学の革命的な新技術で、生命科学研究の使いやすいツールとして爆発的に広がったほか、育種、創薬、医療などへの幅広い分野で応用研究が進んでいる。