3月24~27日に仙台で開催‐創薬の未来考える機会に
日本薬学会第137年会が3月24~27の4日間、「復興と発展、薬学の未来へ」をテーマに、仙台市の仙台国際センターと東北大学川内キャンパスで開かれる。未曾有の東日本大震災からもうすぐ6年が経過する中、甚大な被害を受けた被災地の仙台で開催される今回の年会では、東北地方の復興に願いを込めると共に、創薬の活発化に向け薬学の復興も強く意識した。昨年の大村智北里大学特別栄誉教授に続き、日本人として2年連続でノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授の講演が行われる一方、過去最高のポスター演題数が集まった国際創薬シンポジウムをさらに拡充。薬学の将来を担う若手研究者の育成や男女共同参画推進にも取り組む。遠藤泰之組織委員長(東北医科薬科大学薬学部創薬化学教室教授)は、「東北地方の復興に願いを込めつつ、難しさを増す新薬開発の未来を考える年会にしたい」と話している。
今回の年会では、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏の受賞記念特別講演「酵母から始まったオートファジー研究」を「目玉企画」と位置づける。大隅氏の講演は、年会最終日に1200人を収容できる東北大学百周年記念会館川内萩ホールで行われる。多くの参加者が聴講できるよう別会場で同時中継するほか、同日中に録画放映も行われ、合計4000人以上の参加者が聴講できる環境を整えた。