米CRO大手のINCリサーチとインヴェンティヴ・ヘルスが10日、合併に合意したと発表した。株式比率はINCリサーチが53%、インヴェンティヴが47%となる。グローバルCRO同士の合併となり、年間売上高は32億ドルと製薬企業向けの業務受託では世界第2位企業が誕生することになる。専門化されたサービスが持ち味のINCと、CROのみならず営業・マーケティング支援(COO)にも強い多角化を特徴とするインヴェンティヴが統合することで補完関係を形成する。医薬品開発をめぐっては、開発成功確率の低下や開発期間の長期化、開発コストの高騰と環境が激化し、受託側にも規模感が求められる中、グローバルでCROの業界再編が続いている。
両社が合併すると、60カ国以上で従業員数2万2000人、サービス提供国は110カ国以上に達する見通し。CRO事業単体では世界大手トップ3の一角に浮上する。