日医工は、グローバルのグループ間ネットワークを最大限活用し、国際展開を加速させていく方向性を打ち出した。日医工製品では米子会社「セージェント」に15成分、セージェントが販売する注射剤では日医工に11成分を移管させ、日本と米国の市場で相互に販売する体制をつくる。東南アジア市場に向けては、米国承認済み製品であれば認可までの手続きを簡略化できるメリットを生かし、セージェント製品に関してタイで12成分、ベトナムで1成分を年内に申請し、早期に販売していく。
日医工では、セージェントの買収により米国でインフラを構築し、本格展開をスタートさせたが、グループ内インフラを活用し、世界地域で効率的に開発・販売・製造していく戦略を推進している。バイオシミラーでは、抗TNFα抗体「インフリキシマブ」の米国投入に向けて、日本での開発データを活用することで、開発期間の短縮を図った。