質の高い在宅医療の普及を目指し、医師、歯科医師、薬剤師の在宅療養支援連絡会が横断的に「全国在宅医療医歯薬連合会」を結成し、5月27、28の両日に都内で初の合同大会を開いた。大会長を務めた全国在宅療養支援診療所連絡会の新田國夫会長(つくし会新田クリニック理事長)は、「専門家が同じ方向を向いて連携し、国民目線の在宅医療提供体制が求められる」と連合会の役割を強調した。また、連合会シンポジウムでは、在宅とかかりつけ医療の課題を議論した。
記念式典であいさつした新田大会長は、地域包括ケアシステムを深化させるために連合会を結成したことを説明。在宅医療における患者の生活支援、国民が満足する医療提供体制の構築、在宅医療の標準化を課題に挙げ、「これから医療と福祉が合体していく中で、国民の意思に応えていかなければならない。在宅医療の良い部分、悪い部分を含めてきちんと標準化し、国民目線でわれわれの体制作りが求められる」と述べた。