丸石製薬の井上慶一社長は6月26日、大阪市内で開いた決算説明会で、昨年12月から全身吸入麻酔剤「セボフレン」のオーソライズド・ジェネリック(AG)化に踏み切ったことを明らかにした。国内では既に同剤のジェネリック医薬品(GE薬)が登場しており、その影響を受けて同社が販売する先発品の売上高は減少。異例となる後手のAGによってシェアを奪還したい考えだ。
同社は、関連会社である日興製薬にセボフレンのAGを許諾。日興製薬が製造販売元となって昨年8月に承認を取得し、セボフルラン吸入麻酔液「ニッコー」として同年12月に発売した。丸石製薬はその販売提携先となって、医療機関に情報提供活動を行っている。