厚生労働省は9月30日、国公私立大学や特定機能病院等に依頼していた臨床研究に関する自主点検の結果を公表した。2009年4月以降に開始された介入研究のうち118件が不適切に行われていたことが分かった。不適切事例のほとんどは、臨床研究に関する倫理指針が遵守されていなかった研究だった。
自主点検の対象となったのは、附属病院を置く国公私立大学、特定機能病院、放射線医学総合研究所、国立高度専門医療研究センター、早期・探索的臨床試験拠点、臨床研究中核病院の117機関。2009年4月以降に開始した介入研究について、臨床研究に疑念が生じた場合、「研究活動の不正行為への対応のガイドライン」などに基づき、適切に調査が行われているかどうかなどの点検を求めた。