薬事・食品衛生審議会血液事業部会は20日、化学及血清療法研究所(化血研)から組織運営の正常化に向けた取り組みに関する報告を受けた。化血研の木下統晴理事長は、主要3事業である血液製剤、ワクチン、動物薬の製造のあり方について、複数の企業などから案が提示されていることを明らかにした上で、「年内にはある程度の方向性を示せると思う」と述べた。
化血研をめぐっては、2015年に承認書と異なる方法で血液製剤を製造し、組織ぐるみで隠ぺいしていたことが発覚。昨年1月に110日間の業務停止処分を受け、今年5月末には木下氏が理事長に就任し、組織運営体制などの見直しを進めている。