富士経済は、2030年のティッシュエンジニアリング関連市場が16年比で2倍強の1516億円に拡大すると予測した。細胞治療や再生医療の普及、細胞培養受託ビジネスの成長、三次元培養ニーズの増加などが背景にあるとしている。
16年のティッシュエンジニアリング市場は、前年比6.7%増の752億円で、心筋シートや細胞性医薬品などの立ち上がりなどによる再生医療等製品の急拡大、細胞製造プラントの建設ラッシュなどで拡大した。その中で成長ドライバーになるのが再生医療等製品で、培養軟骨や培養皮膚、心筋シート、今後発売が期待される細胞シートの各品目が拡大するとみられるが、細胞性医薬品が脳梗塞や脊髄損傷など治験段階の製品が多く、既存治療法で不可能であった難病の根本治療が可能になると期待されており、30年には500億円と急拡大すると予想した。