武田薬品と米デナリ・セラピューティクスは、アルツハイマー病やその他の神経変性疾患治療薬の開発・販売に関する提携契約を結んだ。契約一時金やマイルストンを含む契約金は2億4000万ドル(約270億円)に上る可能性がある。武田は、デナリから脳内へのバイオ治療薬移行性を高める血液脳関門(BBB)通過技術を活用した新薬治験許可申請前にある三つのプログラムについて、共同開発・販売のオプション権を取得。中枢神経領域を重点研究開発領域とする中、神経変性疾患で遺伝学的に検証された創薬標的分子を対象に、薬剤送達性の高い次世代の抗体医薬開発を目指す。
契約により、武田はデナリに対し、契約一時金とデナリの株式購入対価として1億5000万ドル(約170億円)を支払う。さらに、臨床試験前におけるマイルストンやオプトインとして9000万ドル(約100億円)を含む開発・販売マイルストンを支払う可能性がある。