塩野義製薬は、インフルエンザウイルスに対するキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤「ゾフルーザ錠10mg・20mg」(一般名:バロキサビル・マルボキシル)の国内承認を取得した。A・B型のインフルエンザウイルス感染症に使用できる。1回のみの錠剤の服用で治療が完結するため、利便性の大幅な向上と良好なアドヒアランスが見込まれる。薬価収載後に速やかに販売する予定としている。
同剤は、自社創製のキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤で、タミフルなど既存の抗インフルエンザウイルス薬とは異なる作用機序を持ち、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。2015年に厚生労働省から先駆け審査制度の対象品目に指定され、昨年10月に国内申請していた。